採取方法

唾液の採取方法

唾液採取時の留意点
  • ※ 唾液採取の60分前から食事を摂取しないようにして下さい。
  • ※歯磨き後45分以内の採取は避けてください。
  • ※ 唾液採取前に糖分・酸性度が高い食品やカフェイン含有量が高い食品の摂取を行わないようにして下さい。これらはpHを下げ、細菌の増殖を促進し測定値に影響を与えます。
  • ※ 唾液採取の12時間前からのアルコール類、カフェイン、ニコチン、処方薬及び市販薬の経口をした場合は記録をしてください。
  • ※12時間以内の過度のアルコール摂取および二日酔いでの採取は避けてください。
  • ※ 採取前の激しい運動や口腔疾患又は障害等記録をして下さい。
  • ※ 歯科治療を行っている人はその旨を結果に記載をしてください。
  • ※24時間以内の歯科治療をした場合は採取を避けてください。
  • ※ 採取した唾液サンプルに血液が混入した場合は再度、唾液採取をやり直して下さい。
  • ※ 唾液採取前に食渣を除去するため、口の中を水で少しゆすいで下さい。この時、唾液サンプルの濃度の低下を避けるため、ゆすいでから唾液採取まで少なくとも10分間以上、時間を空けてください。
  • ※ 採取した唾液サンプルにアジ化ナトリウム(保存剤)を添加しないようにして下さい(アジ化ナトリウムを添加すると測定値に影響が出る可能性があります)。
唾液の採取方法について、 (1)にサリベット(図1)を記載しております。(2)にオーラルスワブ(SOS)+保存用チューブ、チルドレンズスワブ(SCS)+保存用チューブ、インファンツスワブ(SIS)+保存用チューブについて記載しております。オーラルスワブ(SOS) 、チルドレンズスワブ(SCS)およびインファンツスワブ(SIS)はサリベットの綿に相当します。保存用チューブのフタを外してこれらを内部のホルダー(サリベットのインサートと同じ)の中に入れるとサリベットと同じ形になります。尚、Saliva Collection Aid(SCA)+Cryovial(図2)による唾液の採取方法については、(3)をご覧下さい。
受託1-3 図2.Saliva Collection Aid(SCA)及びCryovial

(1)サリベットによる唾液の採取方法

  • 1.弊社ホームページ内にある受託検査依頼書及び検体一覧表をダウンロードした後、これらの用紙に必要事項を記入しメールで送信下さい。
    • ※ 同一被験者から複数の検体を採取する場合、検体一覧表には同一被験者の検体が順番になるように検体番号及び検体名を記載して下さい。尚、検体番号及び検体名の具体的な記入の内容等につきましてはお客様にお任せしております。検査報告書にはご記入いただいた検体番号及び検体名が記載されます。検体番号(例:通し番号で1, 2, 3,…)検体名(例:同一被験者から唾液を3回採取する場合はA-1, A-2, A-3あるいは鈴木①, 鈴木②, 鈴木③など)を記入して下さい。
  • 2.サリベットのフタ又は本体に黒色の油性マジックで検体番号や検体名を記載して下さい。又はラベル付きの場合は、サリベットの側面のラベルに検体番号や検体名を記載して下さい。
    • ※ サリベットのフタ又は本体に黒色の油性マジックで記載する場合は、文字が消えないよう明確に記載して下さい。
    • ※ 検体ラベルを使用される場合は、縦4 cm以内・横4.5 cm以内の大きさとなるようなラベルを使用して下さい。
    • ※ サリベットの本体の側面に検体ラベルを貼る際は、ラベルがフタ及びインサートにかからないように貼り付けて下さい。又、貼り付けたラベルの上にさらにセロテープやビニールテープ等を貼らないようにして下さい(貼り付けが2重にならないようにして下さい)。
    • ※ 検体ラベルが貼ってあるサリベットを使用の場合は、その上にセロテープや保護テープを張らないようにしてください。
    • α-アミラーゼ及びs-IgA検査 をご希望のお客様は唾液の採取前と採取後にサリベット(本体・フタ・インサート・綿を含む)の重量をg単位で小数点第3位の桁数(小数点第3位の桁数まで測定できない場合は小数点第2位まででも結構です。)まで測定し、測定結果を検体一覧表に記入して下さい。サリベット本体に検体番号や検体名を記入した検体ラベルを貼られるお客様は、ラベルを貼った状態で重量を測定して下さい。又、お客様の方で唾液採取後に遠心処理を行う場合は、遠心処理前に唾液採取後のサリベットの重量を測定して下さい。重量測定は唾液量及びα-アミラーゼ分泌率・s-IgA分泌率の算出に必要となります(サリベットの重量は1本ずつ異なります)。
  • 3.サリベットのフタを取り、インサート内の綿を取り出して下さい。
  • 4.綿を口の中へ入れて1~2分間唾液を綿へ十分に浸み込ませて下さい。唾液量が十分に採取できない場合は延長してください。
    • ※ 唾液の採取が困難で、検査時に検体量不足により検査ができない可能性もありますので、採取時間を延長しても唾液量が十分でないと思われる場合は少し噛んで採取してください。
    • ※ α-アミラーゼ及びs-IgA検査をご希望のお客様は唾液の正確な採取時間の計測をお願いします。採取時間は分泌率の算出に必要となります。
  • 5.唾液を浸み込ませた綿をインサートの中に入れて下さい。
  • 6.綿を入れたインサートを図1.のようにサリベット本体の内側へ取り付けて下さい。
    • 綿を直接、サリベット本体の中(底部)へ入れないようにして下さい。
  • 7.サリベットのフタをして下さい。
  • 8.サリベットをできるだけ速やかに冷凍(-20℃以下)で保存して下さい。もし、冷凍(-20℃以下)で保存できない場合は一時的に冷蔵(4℃)で保存し、採取日当日にできるだけ早く冷凍(-20℃以下)で保存して下さい。
    • ※唾液サンプルは綿で(-80℃以下)約9ヶ月間保存できます。
    • ※ サリベットで採取した唾液検体は、冷凍(-20℃以下)では約3ヶ月間、冷凍(-80℃以下)では約9ヶ月間保存できますが、冷蔵(4℃)では長期保存が不可能となっております。
    • ※ サリベットによる唾液採取後の検体の遠心処理は弊社で行いますが、お客様の方で遠心処理を行っても結構です。この場合、必ず凍結保存する前に遠心処理を行って下さい。
    • ※ お客様の方で唾液採取後に遠心処理を行い、得られた唾液をマイクロチューブ(又はセラムチューブ)に分注した検体についても受付を行っております。
    • ※ お客様の方で唾液採取後に遠心処理を行った場合、検査に必要な検体量が表1に記載されておりますので、これらの検体量が確保されているかどうかを確認して下さい。

(2)オーラルスワブ(SOS)+保存用チューブ、チルドレンズスワブ(SCS)+保存用チューブ、インファンツスワブ(SCS)+保存用チューブなどの採取器具による唾液の採取方法

  • 1.弊社ホームページ内にある受託検査依頼書及び検体一覧表をダウンロードした後、これらの用紙に必要事項を記入しメール送信下さい。
    • ※ 同一被験者から複数の検体を採取する場合、検体一覧表には同一被験者の検体が判明できるように順番に検体番号及び検体名を記載して下さい。検体番号(例:通し番号で1, 2, 3,…)検体名(例:同一被験者から唾液を3回採取する場合はA-1, A-2, A-3あるいは鈴木①, 鈴木②, 鈴木③など)を記入して下さい。
  • 2.採取器具のフタ又は本体に黒色の油性マジックで検体番号や検体名を記載して下さい。採取器具のフタ又は本体に黒色の油性マジックで記載する場合は、文字が消えないよう明確に記載して下さい。
    • ※ 検体ラベルを使用される場合は、縦4 cm以内・横4.5 cm以内の大きさとなるようなラベルを使用して下さい。
    • ※採取器具の本体の側面に検体ラベルを貼る際は、ラベルがフタ及びホルダーにかからないように貼り付けて下さい。又、貼り付けたラベルの上にさらにセロテープやビニルテープ等を貼らないようにして下さい(貼り付けが2重にならないようにして下さい)。
    • α-アミラーゼ及びs-IgA検査をご希望のお客様は唾液の採取前と採取後に採取器具(サリソフト、サリキッズは本体・フタ・ホルダー及びスワブを含むがオーラルスワブ及びチルドレンズスワブはスワブを含まない)の重量をg単位で小数点第3位の桁数(小数点第3位の桁数まで測定できない場合は小数点第2位まででも結構です。)まで測定し、測定結果を検体一覧表に記入して下さい。採取器具本体に検体番号や検体名を記入した検体ラベルを貼られるお客様は、ラベルを貼った状態で重量を測定して下さい。又、お客様の方で唾液採取後に遠心処理を行う場合は、遠心処理前に唾液採取後の採取器具の重量を測定して下さい。重量測定は唾液量及びα-アミラーゼ分泌率、s-IgA分泌率の算出に必要となります(採取器具の重量は1本ずつ異なります)。尚、オーラルスワブ及びチルドレンスワブの重量は既知の平均を使用いたします。
  • 3.採取器具のフタを取りホルダー内のスワブを取り出すか包装されたスワブを取り出して下さい。
  • 4.スワブを口の中へ入れて1~2分間唾液をスワブへ十分に浸み込ませて下さい。唾液量が十分に採取できない場合は5分間まで延長してください。SCSおよびSISのスワブを使用する場合は、採取者(親または保護者)がしっかりスワブの端を持ち被験者(乳児、幼児、高齢者)が飲み込んだり喉を詰まらせたりしないように十分注意をしてください。
    • ※ 検査時に検体量不足により検査ができない可能性もあります。唾液量が十分でないと思われる場合は時間を延長して下さい。
    • ※ α-アミラーゼ及びs-IgA検査をご希望のお客様は唾液の正確な採取時間の計測をお願いします。採取時間は分泌率の算出に必要となります。
  • 5.唾液を浸み込ませたスワブをホルダーの中に入れて下さい。尚、SCSおよびSISのスワブは折りたたんでホルダーの中に詰め込んでください。
  • 6.スワブを入れたホルダーを図1のように採取器具本体の内側へ取り付けて下さい
    • スワブを直接、採取器具本体の中(底部)へ入れないようにして下さい。
  • 7.採取器具のフタをして下さい。
  • 8.採取器具をできるだけ速やかに冷凍(-20℃以下)で保存して下さい。もし、冷凍(-20℃以下)で保存できない場合は一時的(2時間未満)に冷蔵(4℃)で保存し、できるだけ早く冷凍(-20℃以下)で保存して下さい。
    • ※唾液サンプルはスワブで最大6ヶ月間保存(-20℃以下)できます。冷蔵(4℃)では長期保存が不可能となっております。
    • ※6か月以上の長期保存が予めわかっている場合は、採取直後に遠心分離または注射器等でスワブから唾液を絞り出しCryovialなどのポリプロピレン容器(2mL)に分注し、凍結保存(-80℃)することをお勧めいたします。
    • ※ 採取器具による唾液採取後の検体の遠心処理は弊社で行いますが、お客様の方で遠心処理を行っても結構です。この場合、必ず凍結保存する前に遠心処理を行って下さい。
    • ※ お客様の方で唾液採取後に遠心処理を行い、得られた唾液をマイクロチューブ(又はセラムチューブ)に分注した検体についても受付を行っております。
    • ※ お客様の方で唾液採取後に遠心処理を行った場合、検査に必要な検体量が表1に記載されておりますので、これらの検体量が確保されているかどうかを確認して下さい。

(3)Saliva Collection Aid(SCA)及びCryovialによる唾液の採取方法

  • 1.弊社ホームページ内にある受託検査依頼書及び検体一覧表をダウンロードした後、これらの用紙に必要事項を記入しメール送信下さい。
  • ※ 同一被験者から複数の検体を採取する場合、検体一覧表には同一被験者が判明できるように順番に検体番号及び検体名を記載して下さい。尚、検体番号及び検体名の具体的な記入の内容等につきましてはお客様にお任せしております。検査報告書にはご記入いただいた検体番号及び検体名が記載されます。
  • 検体番号(例:通し番号で1, 2, 3,…) 検体名(例:同一被験者から唾液を3回採取する場合はA-1, A-2, A-3あるいは鈴木①, 鈴木②, 鈴木③など)を記入して下さい。
  •  2.Cryovial本体に黒色の油性マジックで検体番号や検体名を記載して下さい。
    • ※ Cryovial本体に黒色の油性マジックで記載する際、文字が消えないよう明確に記載して下さい。
    • α-アミラーゼ、s-IgA及びDHEA-S検査をご希望のお客様は唾液の採取前と採取後にCryovial(本体・フタを含む)の重量をg単位で小数点第3位の桁数(小数点第3位の桁数まで測定できない場合は小数点第2位まででも結構です。)まで測定し、測定結果を検体一覧表に記入して下さい。 重量測定は唾液量及びα-アミラーゼ分泌率・s-IgA分泌率やDHEA-S分泌率の算出に必要となります(Cryovialの重量は1本ずつ異なります)。尚、Saliva Collection Aid(SCA)については、重量を測定する必要はございません。
  • 3.Cryovialのフタを取り外して下さい。
  • 4.Saliva Collection Aid(SCA)を袋から取り出し、図2.のように出っ張りのある側をCryovial本体に取り付けて下さい。
  • 5.口の中で唾液を正確に1分間溜めた後、Saliva Collection Aid(SCA)の先端に口をつけて唾液を採取して下さい。
  • 6.Saliva Collection Aid(SCA)をCryovial本体から取り外して下さい。
  • 7.Cryovialのフタを閉めて、できるだけ速やかに冷凍(-20℃以下)で保存して下さい。もし、冷凍(-20℃以下)で保存できない場合は一時的に冷蔵(4℃)で保存し、採取日当日にできるだけ早く冷凍(-20℃以下)で保存して下さい。
    • ※ Cryovial(唾液サンプル)は冷凍(-20℃以下)では約3ヶ月間、冷凍(-80℃以下)では約9ヶ月間保存できますが、冷蔵(4℃)では長期保存が不可能となっております。
    • ※ Cryovialに採取した唾液検体の遠心処理は弊社で行いますので、お客様の方で遠心処理を行う必要はございません。
    • ※ 検査に必要な検体量が表1に記載されておりますので、唾液採取後にこれらの検体量が確保されているかどうかを確認して下さい。
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