YK251 Rat GIP (Active) ELISA キット
食事の摂取により、膵臓のβ 細胞に作用してインスリンの分泌を促進させる一群の消
化管ホルモンとしてインクレチンがあります。このインクレチンには現在、GIP
(glucose-dependent insulinotropic polypeptide)とGLP-1 (glucagon-like peptide-1)の2 種類が知
られています。GIP は糖や脂肪の摂取により十二指腸のK 細胞から分泌され、膵β細胞に作用してイ
ンスリンの分泌を促進します。健常者では食後に血漿中GIP の濃度が上昇しますが、イ
ンスリン依存性糖尿病の場合はGIP 濃度の上昇が阻害されるといわれています。GIP 受
容体は膵β 細胞以外にも、十二指腸、小腸、膵α細胞、脂肪細胞、骨芽細胞などさまざ
まな臓器、細胞に存在しており、GIP が膵臓以外でも多くの生理作用を有している可能性
が示唆されています。
活性型GIP (1-42) はDPP-4 により血中で分解されて失活し、GIP (3-42) となりますが、
この時の血中での半減期は数分程度といわれています。DPP-4 阻害薬はGIP の血中半減
期を延ばし、GIP の作用を持続させることができるので、糖尿病の治療効果が期待されて
います。
本キットは不活性型GIP (3-42) との交差反応性が全く認められず、活性型GIP (1-42) の
みを特異的かつ高感度に測定できます。
▼ 定価79,000円です。
▼ 3.9~250 pg/mLの範囲で測定できます。
▼ 血漿および培養液の測定が可能です。
▼ 検体量は50μLです。
▼ 同時再現性:ラット血漿 CV(%) 7.1~7.5
▼ 日差再現性:ラット血漿 CV(%) 2.1~4.6
<交差反応性>
関連ペプチド | 交差反応性(%) |
GIP (1-42) (Rat) | 100 |
GIP (3-42) (Rat) | <0.1 |
Glucagon | <0.1 |
Rat GLP-2 | <0.1 |
GLP-1 (7-36) NH2 | <0.1 |
GLP-1 (9-36) NH2 | <0.1 |
<特異性>