YK252 Mouse GIP (Active) ELISA キット
食事の摂取により、膵臓の β 細胞に作用してインスリンの分泌を促進させる一群の消 化管ホルモンとしてインクレチンがあります。このインクレチンには現在、GIP (glucose-dependent insulinotropic polypeptide)と GLP-1 (glucagon-like peptide-1)の 2 種類が知 られています。 GIP は糖や脂肪の摂取により十二指腸の K 細胞から分泌され、膵β細胞に作用してイ ンスリンの分泌を促進します 。健常者では食後に血漿中 GIP の濃度が上昇しますが、イ ンスリン依存性糖尿病の場合は GIP 濃度の上昇が阻害されるといわれています 。GIP 受 容体は膵 β 細胞以外にも、十二指腸、小腸、膵α細胞、脂肪細胞、骨芽細胞などさまざ まな臓器、細胞に存在しており、GIP が膵臓以外でも多くの生理作用を有している可能性 が示唆されています 。 活性型 GIP (1-42) は DPP-4 により血中で分解されて失活し、GIP (3-42) となりますが、 この時の血中での半減期は数分程度といわれています。DPP-4 阻害薬は GIP の血中半減 期を延ばし、GIP の作用を持続させることができるので、糖尿病の治療効果が期待されて います。 本キットは不活性型GIP (3-42) との交差反応性が全く認められず、活性型GIP (1-42) の みを特異的かつ高感度に測定できます。
▼ 定価79,000円です。
▼ 7.8~500 pg/mLの範囲で測定できます。
▼ 血漿および培養液の測定が可能です。
▼ 検体量は50μLです。
▼ 同時再現性:マウス血漿 CV(%) 5.8~6.0
▼ 日差再現性:マウス血漿 CV(%) 1.6~3.3
<特異性>
Related peptides | Crossreactivity(%) |
GIP (1-42) (Mouse) | 100 |
GIP (3-42) (Mouse) | <0.1 |
Glucagon | <0.1 |
Mouse GLP-2 | <0.1 |
GLP-1 (7-36) NH2 | <0.1 |
GLP-1 (9-36) NH2 | <0.1 |