YK161 Total GLP-1-HS ELISAキット
cDNAの構造より明らかにされたグルカゴン前駆体のペプチド配置は、グリセンチン関連膵ペプチド(GRPP)に続き、グルカゴン、GLP-1、GLP-2配列から構成されています。このグルカゴン前駆体のプロセッシングにより膵ではGRPPとグルカゴンが、また腸管においては、主としてグリセンチン、オキシントモジュリン、GLP-1およびGLP-2がそれぞれ生成されます。GLP-1につきましては、GLP-1(7-37)およびGLP-1(7-36)amideが今までに知られているインスリン分泌増強物質の中でもっとも強力な活性を有していることがわかっています。このうちGLP-1(7-36)amideが主として生体内で存在している形と考えられています。これら活性型GLP-1と呼ばれる生理活性を示すGLP-1は、血中において酵素であるDPP-4による非常に速やかな限定的分解を受ける事で生理活性を失い、不活性型GLP-1となる事が知られています。
本キットは活性型GLP-1並びに不活性型GLP-1の両GLP-1の測定を行う事で、DPP-4による影響を受けない血中のTotal GLP-1の定量を可能にしています。
▼ 定価70,000円です。
▼ 1.24pM ~300pM の範囲で測定できます。
▼ 血漿および培養液の測定が可能です。
▼ 検体量は25μLです。
▼ 同時再現性 ヒト血漿 CV(%) 1.98 ~ 5.43
▼ 日差再現性 ヒト血漿 CV(%) 2.21 ~ 3.84
<特異性>
本キットはラットおよびヒトTotal GLP-1に特異的であり、ラットおよびヒトGLP-2、ラットGlicentin、ヒトGlucagon、ラット、マウスおよびヒトGIP(1-42)、ラットおよびヒトGIP(3-43)との交差反応性を認めません。
GLP-1フラグメントに対する交差反応性は、GLP-1(7-36)amideを100%とした場合、GLP-1(1-36)amideおよびGLP-1(9-36)amideには同等の反応性を有しますが、GLP-1(1-37)、GLP-1(7-37)との交差反応性はそれぞれ9.1%、9.4%です。