PYY : ヒト PYY EIA キット/ニュータイプ) (YK080)
本キットは下部消化管に特異的に存在する消化管ホルモン、Peptide YY(PYY)の簡易で安定な測定系であり、下部消化管の機能検査に有用な測定系として使用できます。
PYYは1980年、tatemotoらにより、ブタ十二指腸抽出物から初めて単離された36アミノ酸残基のポリペプチドであり、膵ポリペプチドやニューロペプチドY(NPY)と高い相同性があるアミノ酸配列を有しています。回腸、結腸、直腸の内分泌細胞に特に分布し、胃腸の運動抑制、膵外内分泌抑制、胃酸分泌抑制などの作用が知られています。食餌(特に脂肪)により分泌が亢進し、未熟児や新生児において血中PYY値は成人の正常値の2倍から数倍に達しています。腸切除後には有意に低値を示すことが知られており、腸切除により下部消化管のPYY細胞数が減少することで、血中濃度が低下することが示唆されています。
本キットでは合成ヒトPYY(3-36)を標準品、ビオチン化ヒトPYY(3-36)を標識抗原、およびヒトPYY を特異的に認識するポリクローナル抗体を使用し、ヒト血清、血漿のPYY 濃度[PYY(3-36)およびPYY(1-36)]の測定が可能です。
▼定価84,000円です。
▼0.082~20 ng/mLの範囲で測定できます。
▼血清、血漿サンプルの測定ができます。
▼検体量は50μLです。
▼同時再現性
ヒト血清 CV(%) 3.67~5.13
ヒト血漿 CV(%) 6.08~8.52
▼日差再現性
ヒト血清 CV(%) 2.33~6.55
ヒト血漿 CV(%) 5.45~10.26
<交差反応性>
関連ペプチド 交差反応性 (%)
Human PYY(3-36) 100
Human PYY(1-36) 100
Rat/human NPY <0.003
YK080 Human PYY EIA New type 取扱説明書(PDF)
YK080 Human PYY EIA New type (SDS)
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